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禅にメトロノーム?

8月26日 
もう夏も終わりですね――。

今日は、禅エクササイズにメトロノームを使ってみた。

禅定にスムーズに入るには、気づきのリズムというのが案外重要になる。

一定のリズムで、気づきを入れる。足の運び、鼻先の呼吸の感覚――。

リズムを保つ意味というのは、たとえば、雑念・自己判断に意識をとられないようにすることにもある。

たとえば、ある人は、歩く禅(瞑想)のときに、壁の近くにくると歩くペースを変えてしまう。

目に見える壁に反応して、「ターンしなきゃ」と判断して、その判断が足の動きを速めてしまう。その結果、足の感覚に意識を注ぐことがおろそかになってしまう。

またある人は、ゆっくり歩くということがなかなかできない。先を急いでしまって、自分のペースで速足で歩いてしまう。

しかし、これは、普段の自分の性格そのままに歩いているだけだ。

その心のままに歩いてしまえば、普段の自分のままに歩いているということになり、当然、心はなかなか成長しないということになる。

禅・ヴィパッサナーの基本は、とにかく心尽くして、注意深く、ていねいに、だ(Mindfulness)。

一歩一歩、瞬間、瞬間――。

そういう、“思考抜き”の気づきを促すためには、自分のペースではなく、機械的な一定のぺースに乗るのが効果的ではないかと思った。それでメトロノーム――。

正直、ブッダの時代にはメトロノームなんかなかったし、今もメトロノームを使っている禅/瞑想道場なんて世界中探してもないだろうと思う。

なるべくナチュラルに、本質に沿って、という私の方針に照らせば、いいのかな~という思いがあった。

ただ、体験の浅い人、雑念に気をとられやすい人、あれこれと考えてしまう人には、入りやすい方法ではある様子である。

雑念まみれの心のめいめいの“言葉で気づく”に任せるより、

一定のリズムを外から与えてあげたほうが、最初は乗りやすいようだ。

そして、ある程度心が静まってきたら、メトロノームを止めて、静寂に入る。

静寂の時間も、もちろんエクササイズには入れる。

なかなか、よかったのではないか(^‐^)。


●禅・瞑想の肝心なところは、とにかく“つづけること”だ。

より正確に言えば、心・知性を成長させるには、つづけることが欠かせないのだ。

今の時代、つづけることの大切さをあまりに忘れてしまっている。

大のおとなが、安易な方法に頼って、“即効性のある方法を”とか“簡単にできて、すぐに効果が上がる”ことを期待する。

率直に言って、その程度の発想では、その程度の人生しか生きられない。

自己啓発の世界でも、ビジネスの世界にも、安易に結果を求めようとする風潮はある。

しかし、それは“バーチャル”な発想だ。
すぐに結果を求める”というのは、結果という妄想にしがみついているということだから。

因果の法則というのは、人間の妄想で捻じ曲げられる(なんとかできる)ようなものではない。

結果を現実のものにしようと思えば、現実の行いに心を注ぐしかない。
だが、この現実に向き合うという発想が、どうにも弱いのだ。
育てる機会がないから。


●むろん、教師役というのは、好き勝手なコトを言いうる立場にある。

禅・ヴィパッサナーの世界でも、つっけんどん、上から目線で説教すればいい、という人もおられるみたい。道を引くスタイルはさまざまだ。

ただ、私の場合、言うべきことは言うけど、でも十分な励まし・後押しもしてあげたいと思っている。(あげたいとは、贈りたいの意)

道を引く者の責任として。道を分かち合う友の情として――。

その意味もこめてのメトロノーム。


本当に心を成長させたいと願う人にはこう伝えたい――。

理屈に走らずに、まずは、この一息、この一歩に気づくことに集中してみなさい。

一番単純な作業ひとつに心を注げない人が、
どうして大きな成果を創り出すことができるだろう。

今このいっときを善き心ですごせない人が、
どうして善き人生を生きることができるだろう。



そう思いませんか?