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インド帰郷4 ホーム

12月24日

午後2時発の予定が、堂々の6時間遅れでナグプールからチェンナイへ。

チェンナイに着いたのが午後2時(つまりは所要18時間)。お迎えの男2人と一緒に乗り換えてさらに1時間。そこにもお迎えの男たちが2人ほどいて、総勢6人(ワスが同伴)で目的の会場へ。

今日はもうひとつカレッジの学生たちとのミーティングが予定されていたのだが、列車が遅れたため、二つめの予定のみ。大きな会場を借りきってのセレモニー(日本でいうなら法要)。

ダンマトークをと言われたので、つい最近まで地球を周回していた日本人宇宙飛行士の話をする。彼は高度4百キロ(!)もの上空で時速2万キロを超える速度で地球をわずか90分で回りながら、数百を数える難しいミッションを数ヶ月かけてクリアする。

彼が宇宙で使命を果たせるのはなぜか。個人の能力の高さはもちろんだが、何よりの理由は、還る場所――地球――があるから、とはいえないか。

還る場所があるから、どこまでも自由に進める。難しい作業に集中できる。

彼はどこに還るべきか、どうやって戻るべきかを熟知している。その上での至難の芸当である。

我々にとってのダンマとはそういうもの――戻るべき場所。我々のホーム。

ホームを失ってはいけない。損ねてはいけない。もし失ってしまったら、この過酷な世界の中で我々は再び迷子になってしまう。ブッダやババサブが現れなかった頃の暗黒の社会へと戻ってしまう。

今日のセレモニーは、いわば我々の帰還する場所――ダンマ――を確かめ合う場所。我々はつねに、ダンマに沿って生きているか、ダンマに基づいて活動しているかをチェックしなければいけない。

ダンマさえ足元にあれば、我々はどこまでも自由に活動していい。我々の活動の目的は、インド社会の苦しみをダンマを駆使して解消すること。そのためならどのような方法をとってもよいのだ。ダンマに基づくかぎり。人々の苦悩の解消に役立つかぎり――。

そんな話をした。チェンナイはタミル語という、ヒンディーとはまったく違う言語・異なる文字を使う人々の街。同伴のワスさえ言葉がわからず狼狽していたくらい。この地ではヒンディーより英語のほうが通じるのである。

そのあと、主催者の家で食事。食べ物もナグプールとは違う。ライスを蒸しパンみたいに丸めたもの。家の女の子たちが覗きにくる。インドの子どもたちの瞳は、宝石が三つくらい入っているかのようにきらきらしている(☆▽☆)。

帰りの夜は、初めて出会った篤実なインド仏教徒たちと電車に乗ってガタコト――。なんだかこの三年半もずっとインドでこのような活動をしていたような気になる。たぶん、十年、数十年とこの地で活動していれば、それこそあっという間に一生を終えてしまうだろう。それくらい変化に富んだ濃密な時間がここにはある。

駅舎に泊まる。インドは空気も水もはっきり言って清潔とは対極にあるし(というか衛生観念というものがシャットダウンしている感がある(笑))、言語も食べ物も州・地方によってまったく異質になる。


「この地で生きていくのは大変だな~」というのが実感(笑)。


佐々井師はこの苛烈な土地で46年も生きてきたというのか。驚く以外にない。