仏教講座スケジュール

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4月12日日本仏教講座のおさらい

こんにちは、草薙龍瞬です。

インドから帰ってきてけっこう忙しく(3冊目の執筆も気持ちよく進んでいます)、

ここ2週間近くアタマも剃っていません(坊さんの世界では、増える髪の毛は雑念の象徴、みたいなところがあります)。

昨日は巣鴨での講座の前に用事があって、久しぶりに都電に乗りました。

よい天気だったので、春の風情が味わえるかなぁ♪とほんのり期待しつつ乗りました。

きれいなココロの状態だと、今の季節の光はきれいにみえます。水気を湛えているかと感じるくらいに、つややかに輝いているかのように映ります。

で、路線を舐める都電の一番最初にさりげなく立って、東京の街中を走ったのですが、目の前にみえるのは、

「雑・事」の2文字なのでした――。

かなり雑念が溜まってます。2時間くらい集中して歩く瞑想をやらなくちゃいけないかも?と感じたのでした。


●さて、4月12日に始まった日本仏教講座の一言おさらい――

「王子にとって、この世界は、権謀術数に支配され、身近な人が簡単に殺されてしまう、殺伐としたものだったのかもしれません。
だからこそ「世間は虚仮[こけ](かりそめ)であり、仏こそが唯一の真実である」と生前よく語ったのかもしれません。

そ の子・山背大兄王子[やましろのおおえのおうじ]は、父の晩年の言葉として「悪をなすな、善をなせ、これ諸仏の教えなり」という法句経[ほくきょう]の言 葉を挙げたといいます。その言葉を引いて蘇我氏への挙兵をためらったとか。それがゆえに山背一族は蘇我氏に絶滅させられ、聖徳太子の血筋は途絶えてしまい ます(平和・非暴力を愛するゆえに犠牲を強いられるのは、仏教の宿命かもしれません)。

王子が亡くなったとき、お妃は、王子が今頃いるであろう場所として「天寿国」[てんじゅのくに]の刺繍を作ります。天寿国とは、浄土信仰が根づく前の〝あの世〟のイメージです。王子はおそらく、自分が死んだらそういう世界にゆくのだと、生前妻たちに語っていたのでしょう。
息子である山背大兄王子や妻たちが語る、生前の王子の言葉こそは、王子が純然たる仏教徒だったことを物語っています。

世間は仮の世にすぎない。仏を信じて、善のみをなせ――それが王子の生き方だったように映るのです。」


「聖徳太子」というと、歴史上の人物というイメージしかなくて、まさか現代に通じる生き方が学べるとは想像しない人のほうが多いようです。

し かし、(聖徳太子が実在したかどうかという論争は放っておいて)、「もし古来の日本人が語り伝えてきた聖徳太子像が本当だったとしたら、どのような人間に 見えてくるか」という視点で、歴史上の事実に触れて、そこに浮かび上がってくる「人間としての生きざま」を感じ取ってみると、

聖徳太子というのは、なかなかクリエイティブで、聡明な知性の持ち主だということがみえてきます。

しかも、その創造性や知性の根っこには、「慈悲」(思いやり)というのがあって、

その慈悲というのもまた、蘇我一族の横暴や、当時まかり通っていた権謀術数、弱肉強食という環境にあって、

自身にとって唯一たしかなもの、よりどころとして、彼は信仰していた、ということが見えてきます。

藤原道長などの平安貴族が、死後の救いを求めて豪壮な仏閣をたてたり、死ぬ間際までナムアミダブツを唱えてなんとか浄土への生まれ変わりを期待したりという「執着」ざんまいの生き方をしたのに対して、

聖徳太子という人は、死後への期待を過剰に膨らませるのではなく(念仏を唱えたり布施や仏塔仏閣づくりといった形で「来世への善行」を積むのではなく)、

「このうつろいゆく、非合理で虚しい現実のなかにあって、唯一たしかなものは善をなすこと」と信じて、

四天王寺の中に老人・貧者向けのケアハウスを作ったり、
仏教資料を保管する法隆寺を建てたり、
「人間関係で一番大切なのは<和>の精神、みんな仲良くしなさい」と殺伐とした当時の世の中にメッセージ(十七条憲法)を送ったり、

と、こうして振り返ってみると、善いことを着実にカタチにした人生だったことが見えてきます。

人間は、思い通りにならない外の現実を、変えようとして闘うものだけど、それは正しい思考法ではない。

むしろ、当てにならない現実には心を奪われないで、自らの心の内にたしかなものを築き上げる。
そのたしかなものを、自らの手の及ぶ範囲でカタチにする。

そういう、足元をみる思考というのが大切だと教えてくれます。

自分の輪郭をはっきりさせること。その内側に心をとどめること。手の及ぶ範囲で行いに移すこと。

私自身、これはとても納得のいく生き方。

――という具合に、日本仏教講座では、「お勉強のイメージ」に凝り固まってしまった歴史をいったん抜け出して、

「リアルな人間の生きざま」として、歴史の知識を組み立て直し(※毎回資料をお配りしています)、

その生きざまから何が学べるか?というところを考えます。結果的に、仏教的な生き方・考え方が学べる、というつくりです。

仏典(仏教の言葉)から入るのも、人間から入るのも、「仏教を学ぶ」上では、同じように役に立ちます。

テーラワーダ&原始仏教か、大乗・日本仏教か、という区分けは、「生き方に役立てる」という発想においては、意味をもちません。
どちらも、大事だし、有用(つかえる)のです。

ということで、日本仏教シリーズも、ディープな内容で進めていきます。


●今週末の教室日程です (内容はブログカレンダーでご確認ください)

★月イチ・おとなの仏教学校(日本仏教編)  毎月第3土曜
4月 19日 (土) 13:00 ~ 16:00
場所 南麻布いきいきプラザ 集会室C(和室)

★「仏教をもっと人生に活かそう!」仏教講座・入門編  春学期土曜クラス(第1・3土曜夜)
4月 19日 (土) 18:00 ~ 20:00
場所 南麻布いきいきプラザ 集会室C(和室)

★座禅エクササイズ (神楽坂 第1・3日曜朝)
4月 20日 (日) 10:00 ~ 12:00
場所 神楽坂・赤城生涯学習館 和室

※4月20日(日)午後の 月イチ・テーラワーダ仏教を学ぶ会 はお休みです(次回は5月18日になります)。

4月中に原始仏教を学びたい方は、
4月19日(土)夜か23日(水)夜の、実用仏教講座 「仏教をもっと人生に活かそう!」 にご参加ください。