仏教講座スケジュール

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伝えたいこと

今日はNHK学園の1日体験講座。

新しい人がたくさん来てくださった。

身近な命を失ったひともいた。

仏教のすばらしさをどう伝えるか――。

というより、目の前のひとの心に、なにを伝えるか。

わたしは、ひとと向き合うときに、

あらかじめこういうことを話そうとか、これを伝えよう、といったことは考えない。何も考えないで出会って、その瞬間に言葉をさがす。

結局、肚の底にすわった仏法にのみ依って立つしかない。

2500年を越えるひとびとの信仰と、

自身が生きて重ねてきた思いとに心を委ねて、どんな時間が作れるかをみる。

経を誦んで差し上げるときは、心は無である。何も思わない。あえて思うならば、つつしみとかなしみと慈愛であろうか。

どれだけ純粋な、つまり無駄な心のない状態で経を読めるかである。

心がそのまま声となり、空気を伝わり、場をつくる。

この道を生きる者は、そういう覚悟で、心をつくっておかねばならない。

帰ると、NHK学園に以前通っておられたご婦人からお便りが届いていた。

もう90歳を越えておられる。歩くこともむずかしくなった。おからだのいくつかに重たい症状をかかえておられる。

筆跡はとても美しく、心はすこやかでおられることが伝わってくる。

ただ――ひとつの覚悟もかためておられることも見えてくる。

ひとは、どこに還るのか。

どの苦しみも、生きてある間のものである。

生(いのち)が止むならば、その命は安らぎへと還ることだろう。

わたしが伝えてきた言葉を、そのまま繰り返し、読み返してくださるひとがいる。

そのひとに、この命は、安らぎを伝えることができるだろうか。

安らぎを伝えるには、誰よりも安らぎが見えていなければなるまい。

この命が、読経や内省を通じて無に還るのは、

その瞬間にはるかな安らぎを見るためでもあるだろうと思う。

独りいきること。戒をたもつこと。つつしみを忘れぬこと。

そうして、心を開いておく。いつでも無へと、そして安らぎへと還るために、つねに心を見ておく。そういうためでもあるだろう。

出会ったひとたちが無に還るとき、

この命もまた無に戻らねばならぬ。

あなたは独りではない――。

そう心に念じ続けるための行である。

(あなたは、)安らぎのそばにありますよ――そう伝えている。まさに今。