仏教講座スケジュール

●古い仏教のイメージから自由になりましょう。心の苦悩・現実の課題を越えてゆくことが、最も大事なこと。思い込みを捨てた時に、ブッダの教えの真髄がみえてきます。
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まあるいスイカ

最初に告知:
7月21日(祝)午後2時頃から名古屋で食事会
デニーズ 名駅西口店 (Denny’s) 飲食代のみ。
席に限りがありますので、参加希望者はメールでご連絡下さい。koudounosato@gmail.com

土 7月 19日 14:00 ~ 16:30 ★原始仏教を現代に活かす
おとなの寺子屋 お坊さんが教える仏教のこんな活かし方
神楽坂・赤城生涯学習館
土 7月 19日 18:00 ~ 20:00
お坊さんが教えるこんな仏教の活かし方 原始仏教編
神楽坂・赤城生涯学習館
日 7月 20日 10:00 ~ 12:00
座禅エクササイズ 神楽坂・赤城生涯学習館
日 7月 20日 18:00 ~ 20:30 ★夜の部
座禅エクササイズ 海の日前夜祭
神楽坂・赤城生涯学習館

7月12日

今朝、速配でまんまるいスイカが2つ届いた。

ちょうど一年前に出会った、とあるご婦人から。八十すぎの方。

会った頃は、ご婦人は、長い人生のほんとに谷底、暗闇の中に突き落とされた感のある状況だった。

もうこのままでは生きていけない、という、後ろがあと一ミリもないギリギリのところまで追いやられていたときに、偶然、娘さんが本屋に並ぶ私の一冊をみつけ、出版社に連絡してくださって、ご婦人と私との縁が生まれた。

限りなく細い糸をかろうじてつなぐようにしてたどりついた、その日の対面だった。

その日、私が目の当たりにしたものは、これまでの人生の中でおそらく最も劇的とさえいえるほどの、ひとの“蘇生”だった。

闇の中で苦しみあがいていた孤独な魂が、語らいの中で「光」を見つけ、みるみると晴れやかに輝いていく瞬間を、目の当たりにした。

人は、地獄から天国にゆける。修羅から仏になれる――あくまで比喩的表現だが、そんな思いがした。

半日に渡る長い向き合いの後、私は夜行の電車にひとり揺られながら、

闇の中でちいさな、しかし力づよい灯火が鮮やかに明るく浮かび上がったその日のことを想っていた。

ひとはみな闇を抱えて生きている。

いな、闇の底をさまようように、もがき、あがきながら生きている。

しかし、その闇の中に、光がともる瞬間がある。

よろこびの火。希望のともしび――。

「今日から、わたしはこの苦しみを乗り越えることをテーマにします」と、ご婦人は、はっきり力づよく宣言された。

そして八十にして、「いつくしみの実践」として、老人ホームにボランティア志願した(断られちゃったけど)。

私が本の中で紹介した「千歩・禅エクササイズ」を日課にして、川べりを毎朝散歩することにした。

たまたま川沿いの道の緑を手入れしている男性と出会って、手伝わせてほしいと頼みこんだ。

それからは緑と花を育てるボランティアとして毎日汗を流した。

幼稚園の子どもたちが落ち葉拾いを手伝ってくれたときもあったという。
ご婦人の、変貌ぶりは、みごとというしかないものだった。

わずか、三か月、半年のうちに、苦しみの中で喜びを見出せるようになった。

「今は、毎日が感謝、感謝のきもちでいっぱいです」という。

好転し始めた人生がつぎの幸いを招いたのか、娘さんには新しい命が宿ったという。

そして、「ご僧侶さま(私のこと)の幸せ」も毎日念じてくださっているのだそうだ。

散歩の道すがら、まんまるいスイカが売られているのを見つけたという。

で、私の顔を思い出し(笑)、ご僧侶さまに食べてもらいたい、と思いついて送ってくださったのだそうだ。

そうして、台風すぎて途端に蒸し暑くなった今日の朝、2個のスイカが送られてきたのである。

まあ、なんとも喜ばしい、すばらしい贈り物であることか。

今日は日本仏教の講座の日だったので、さっそく切って教室に持っていった。

甘くてみずみずしい、真っ赤なスイカであった。

みんなが食べてくれると私もうれしいのである(喜)。

あの夜からちょうど一年――。

空が夏の色をしていた。