仏教講座スケジュール

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クリスマスは「仏教の言葉セレクション」 

12月22日
来年のインドツアー、準備はちゃくちゃくと進んでいます。
将来的には、だれか里の会の人が添乗員になって、日本からみなを連れて来てもらって、
それまで私はナグプールかブッダガヤで活動している、といった形になればいいと思っています。

今回は、インドツアーの第一弾。徐々に態勢をととのえていって、日本人が「仏教の本質」にめざめるきっかけとして育てていきたいと思います。

日本人がまず、ブッダの教えの本質を知ること。そして世界の現実を知ることが必要だと思っています。

そして日本という、世界でも稀有な、めぐまれた環境のなかで、仏教というひとつの純粋な思想を、世界に発信していく活動をしていく。そういう方向性を私は見ています。

●ブッダの教えの「本質」というのは、テーラワーダ仏教圏にも、中国・日本・ベトナム等を含む大乗仏教圏にも、じつはありません。

どの土地・国にも、すでに確立された伝統仏教(エスタブリッシュメント)というのがあって、それにそぐわない説を広めようとすれば、異端として排除されてしまうのです。

でも、どの仏教国においても、伝統仏教がほんとうに現地の人々を幸せにしているかというと、やはり疑問符がつく部分がたくさんあります。貧困、差別、非合理に満ちた現実……を追認することをうながす、後世に改ざんされた思想がけっこう混じっているのです。

ほんとは、伝統仏教に組み込まれた非合理を捨てて、今の時代、世界全体に向けて、宗教という色が抜けた、もっと普遍的で中立的な「幸福への方法」というものを発信しないといけないのです。

必要とされているのは、伝統的な、宗教としての仏教ではない。「幸福への方法」です。

その方法として、ではどんな思想がこの世にあるかな?と探したときに見えてくるのが、ブッダの教えなのです。

ブッダの教えに、「確かめようのない」説は存在しません。原始の、最も古いブッダの言葉からは、日本や南方アジア圏に伝わる伝統仏教が説く思想(たとえば輪廻)、儀礼や物語はみごとに削ぎ落とされています。

ブッダが語っているのは、心を浄化し、求めるがゆえの心の渇きを静める方法。努力の大切さ。慈しむことの尊さ。

とてもシンプルにして、だからこそ真理といいうる普遍性を持っている。これは「幸福への方法」であって、宗教ではありません。だからこそ、今の時代・世界にとって役に立つ可能性がある。

これからの時代に、もし仏教を学ぶ人たち、そして仏教を語る僧侶方がめざさねばならない方向性があるとしたら、それは、

このような中立的な「幸福への方法」として、仏教の最も純粋な「本質部分」を世界に発信することだと、私は考えます。

今はまだ離陸前の段階です。でも、日本でも、インドでも、着実に、この方向性に向っての芽――可能性――は育まれつつあります。

これから、ますます創造的で意義のある活動ができそうです。ご同行いただければ幸いです。

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23日、27日の講座は、「仏教でクリスマス♪ 仏教の言葉セレクション」。さまざまな仏教書の一節を引いて、感想を語り合います。
「クリスマス」と銘打ってはいますが、ケーキもシャンパンも出ません(笑)。地味~~にやります。

PART1は「仏教の迷言」の部類。

前回20日に参加したある方は、「こういうカジュアルな文章のほうが読みやすいのでしょう」と言っておられました。

「カジュアル」――これはグッドな形容詞ですね(笑)。

ただ、カジュアルに気軽に読めても、「ブッダの教え」は一滴も出てこない――そういう言葉が前回けっこうありました。

こういう言葉をどう受け止めればいいか? 私たちは今後仏教をどう学んでいけばいいか?というのがテーマです。

PART2は、「名言」の部類。

PART1の言葉と対比するとくっきりと浮かび上がってくるのですが、やっぱり「名言」として挙がるのは、「原始仏典」に残るブッダの言葉です。

じつに洗練されていて、本質をきっちり伝えています。「よくこれだけ長い期間、オリジナルの言葉を温存できたと思います」と前回感想を述べた方がおられましたが、ほんとそうだと思います。

そのブッダの言葉を正確に訳しているのが、やっぱり中村元先生の言葉です。

正直にいって、日本で活動する僧侶も長老・比丘方も(もちろん私自身も)、中村元先生の知的遺産のうえに乗っかっているようなものです。

どの僧侶方の言葉も、中村元氏が訳した「ブッダの言葉」を超えてはいない。というか、自戒もこめて言いますが、世間にあふれる多くの「仏教的」言葉は、「ブッダの言葉」を踏み外してしまった個人の見解、ただの珍説だったりします。

ブッダの言葉か、それ以外の個人的見解か――それを区別する境界線を敷いてくれたのが、中村元先生の著作だと思います。彼の業績というのは偉大です。ナモナモ(≒帰依)すべきです。

23日、27日には、原始仏典以外の仏教書の「名言」も紹介します。心あるお坊さんもたしかにおられて、その方々の言葉というのは、やはりブッダの教えを学ぶに役立つ洗練さを持っています。

日本仏教の見取り図が見えてくる、ためになる講座です。ぜひ年納めもかねていらしてください。

今回のテーマは、「ブッダが示す正しい方向性」をあらためて見すえること。

そして巷にあふれる「仏教的言葉」のいずれが「幸福への方法」として役立ち、どれがそうでないかを、きっちりと見分けるための「視点」を持つことです。

教室ではざっくばらんに意見交換ができればと思います。

興道の里がめざすスタイルは、「ブッダの教えの本質」に立脚したうえで「カジュアル」に語るというものです。

「おおらかに、励ましをもって、明るく語る」といってもいいかもしれない。精進してまいります。

みなさん、よき年の瀬を!