仏教講座スケジュール

●古い仏教のイメージから自由になりましょう。心の苦悩・現実の課題を越えてゆくことが、最も大事なこと。思い込みを捨てた時に、ブッダの教えの真髄がみえてきます。
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最良の日

こんにちは、草薙龍瞬です。

最初に野暮用から(笑)――

坐禅会は、6月12,19日(日)の午後6時
仏教講座は、6月17日(金)午後7時/25日(土)午後6時 ★変則的に17日(金曜日)に実施。
巣鴨は、6月23日(木)午後2時

6月の仏教講座のテーマは〝八正道〟――人生を上手に作っていくための8つの実践メニュー――です。

全国行脚訪問地、ひきつづき募集中です。仏教を学びたい方、相談事がある方、ご連絡ください。

(さて、本題――)

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6月11日

この金・土曜に長野に行ってきた。

初日は長野のとある財団にうかがった。あえてどの場所かは、今は言葉にすべきではないと思う。あまりに感じるものが多かったからである。ただ、ひとつの場所 に根を下ろし、自らがさずかった縁(えにし)をただひたすらにまっとうする。その日々が積み重なると、たとえばこのような命充溢する空間を創ることができ るのだ、という証(あかし)を目の当たりにした気がする(よくわからないと思いますが、要は今はあまり言語化できないししたくない、善き出会いがあったと いうことです(笑))。
●今回言葉にできるのは、土曜の日のこと。

長野・明科【あかしな】で結婚式があった。私はその宣誓式をうけもつ牧師さん?(笑)的な役割をさずかって、足を運んだのだった。

昨日・今日と長野は暑いくらいの快晴だった。同じ列車に乗っていた新郎さんのご家族に、駅のホームで対面。参列者とご一緒にバスで八寿恵荘【やすえそう】と いう、カモミール畑に包まれた瀟洒な旅館へ。今日はここで結婚式をやるのであった。旅館にとっても初めての結婚式、私にとっても葬儀・法要以外につとめる 初めての結婚式、もちろん新郎新婦のお二人にとっても初めての結婚式なのであった。

新郎である青年は、仏教講座を通して知り合った。

青年は当時、仕事のこと、交際中の彼女(今日の新婦さん)のこと、まだ捨てきれない夢のことなど、いろんなことで悩んでいた。その半生の中でもしかしたら一 番重大な――人生を決するという意味で最も深刻な――悩みを抱えていた時期だったのかもしれない。彼は、私と一緒に仏教に触れ、そして神楽坂のファミレス でいろいろと語り合ったのだった。少しずつ、夢と現実との区別がつくようになり、そして現実のなかに充実や喜びを感じる生き方に目覚めていったような気がする。本当の人生を生き始めた、といってよい頃だったのかもしれない。

結局彼は、東京での仕事をやめて、地域振興に頑張る長野の池田町に、新天地を求めたのだった。そしていろんな苦悩、ひょっとしたら危機もあったかもしれないその女性――ヨーロッパのとある国の方――と、一緒に生きていくことをついに決意したのだった。

出会って九年目のお二人だという。そしてようやくこの日にたどり着いた。悩みの数々を一緒に乗り越えて、最高の結論にたどり着いた尊さは、やはり言葉では言い尽くしがたい。ただひたすら、「よかった(よかったねえ)」という気持ちしかない。

親族と知人だけを集めた小さな手作りの結婚式だった。屋外の敷地にしつらえた宣誓式(人前式)の会場で、私は二人の結婚を無事成就する小さな役割をつかさどった。


●二人が、生涯にわたる愛を成就しようと思えば、心がけるべきは四つ――

相手の喜び・幸せをわが喜び・幸せとして、ありのままに感じとること(喜の心)。

相手の悲しみ・苦しみをわが悲しみ・苦しみとして、感じとること(悲の心)。

そして、不満や不安その他、幸せに必要のない感情や思いは、よく自覚して(気づいて)手放すこと(捨の心)。

さらに、相手の幸せを心から願うこと――慈しみの心。



この四つを、いつも、つねに心がけること。その誠実な心がけを互いに向け合うことで、いつしか愛を成就する。「かわらぬ愛」というのは、道の先でふり返って 「変わらなかった愛」のことである。やがてたどり着けるかもしれない最高の愛に向かって、二人が努力すること――その心がけ・誠意の積み重ねの先に、生涯にわたる愛が実る。そういうものではないか。
四つの心がけを誓ったあとは、二人が、それぞれ、相手に向けてしたためてきた誓いの手紙を、みなの前で朗読。その言葉のきよらかさ、美しさに、そばで見守る人たちみなが感涙したのだった。みんななんでだか涙 ; ;)なのである。

精一杯の誠実さ、純粋さ、相手を思いやる気持ち、これから始まる新しい人生への誓い、相手への敬意、愛情、希望、楽観、覚悟……その他ありとあらゆる美しく 善き思いに、新郎新婦も、集った人たちも心注いで、他の物事をかえりみない。これほどに純粋なひとときというのは、人生の中でもそうそうない。というより 端的に、人生で最高の一日といっていい。その日の二人の姿を目の当たりにして、あまりのすがすがしさと、あたたかい愛情の通い合いに、みなが胸打たれるの である。結婚式とは、そういう日――。

指輪を交換して、誓いの儀式を経て、二人はみなのまえで正式な夫婦となりました。みんなで拍手!


真心こもった旅館の手料理や、新郎のご友人の音楽演奏(プラスお笑い芸)や、今日に力を添えてくださった方々の挨拶や、新郎新婦手製の写真上映や、参列者み なが自由にトッピングを飾るケーキや、いろんな気持ちが詰まった披露宴を終えて、バスで会場を後にする。二人はこの明科の地で、新しい人生に踏みだしたの である。ほんとうにすごいこと。そして今日立ち会うことができたことに、心から感謝。よかった、よかったである。


ひとつの場所に三年がんばれば、ひとつタネをまける。五年がんばれば、芽が生える。

そして十年がんばれば、もう折れない太い幹になる。枝葉も茂り、花も咲く。

そういうものではないだろうか。ほんとうの人生が始まったんだ――。


おめでとうございます。

これからの日々を、おふたりお幸せに――。