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2016年最後の言葉〝慈しみを想う〟

12月30日――2016年最後の言葉として

【最古の原始仏典スッタニパータより】

慈しみを想う 

人生の目的をよく知る人が、
この安らぎの場所でなすべきことは、
次の通りです。

幸福に役立つ心の能力を保ち、
動じることなく、
人生の目的から逸れず、

言葉はやさしさに満ち、
心しなやかであり、
思いあがることのないように。

足ることを知り、
人に負担をかけず、

余計な物事を減らし、
簡素に暮らし、
体の感覚を穏やかに保ち、

物分りよく(素直であり)、
高ぶることなく、
人に求めすぎないように。

賢者たちが非難するような過ちを犯さないように。

生きとし生けるものが、

幸福であるように、

災いのないように、

安らかであるように。

いかなる生命であっても――

か弱きものも、
強きものも、
長きものも、

大きなものも、
中ほどのものも、
短いものも、

微小なものも、
巨大なものも、

目に見える命も、
見えない命も、

遠くに住む命も、
近くに住む命も、

すでに生まれた命も、
これから生まれようとする新しい命も、

生きとし生けるものは、
みな
幸せであるように。

どんなときも、
ひとを欺かないように。
軽んじないように。

悪意や怒りの思いで
苦しめ合うことのないように。

母親が、わがひとり子を命を尽くして守るように、

すべての生きとし生けるものに、

限りなき慈しみの心を向けるように。

上にも、下にも、横にも、
恨みや敵意といった
遮る思いのない、

開かれた心であるように。

立っている時も、
歩いている時も、
座っている時も、
横たわっている時も、

目覚めている間は、

この慈しみの心をしっかりと保つように。

これ以上の、
崇高な境地(心の持ちかた)はありません。

このように努めて、
誤ったものの見方に囚われず、
戒め・つつしみを保ち、

正しい理解につとめて、
求めるがゆえの不満から解き放たれた人は、

二度と
この命に
苦しみを宿らせることはありません。


――人生の・関わりの方向性をたしかめること。

その方向性にてらして、心の〝仕切り直し〟に努めること
(外れていないか、真逆の思いに執われていなかったか)。

ひとが静寂の中でなすべきことといえば、

正しい心がけに還ること。

あなたにとって、
新年が、よき一年でありますように。

草薙龍瞬祈念合掌