仏教講座スケジュール

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流れ続ける川であるために

【出家、インドをゆく】
流れ続ける川であるために

一年ぶりにウダサ村に戻って気づくのは、子供は大人になり、動物たちの多くが亡くなっていること。

ラケシュの実家で買っていた緑のオウムも死んでしまった。隣の家の犬のサンディもラッキーも。

その代わり、新しい大きな体の犬たちと(昨年は子犬だったはずだが)何匹か出会った。

向かいの家の男の子ダトゥの黒犬は、一年経って巨大化していた(笑)。

ところが、私の姿を見ると狂喜して飛びかかって来た。多動性ナントカといっていいくらい、落ち着きがない。そしてお腹を見せて「なでなでして」とおねだりしてくる(日本でも見た光景のような気が……)。

そっくりの黒の子犬がそばにいるから、彼は父親なのである。だが大きいのは成りばかりで、まったく落ち着きなし。

野原にいる犬の何匹かとも、さっそく友だちになった。

ニュートラルハンドは世界共通(笑)

●十五歳になったという少年プラジワルは、背が伸びて、青年らしくなってきた。

一生懸命勉強していると本人はいう。ただ兄のプラヴィンは「こいつはぜんぜん集中してない」という。

それを真に受けたわけではないが、少年には「未来を大事にしてほしい」と伝えた。

まずは、自分の人生を自分の力で選べるように、勉強すること。そして人生を切り開くこと。

社会に出てしばらく生きていくうちに、キミにも転機がくるかもしれない。
そのときは、「本当の人生」をひとつ、選ぶ必要がある。

と同時に、次の世代のことも考えて、この社会の発展のために自身の役割をひとつ見つけてほしい。

ラケシュも私も、一年ずつ年を取る。そのうちこの世からいなくなる。

川の流れをつくる水が枯れれば、川の流れは途絶える。
一度途切れた川は、なかなかよみがえらない。

ブッダも、アンベドカル博士も、この時代を生きるわれわれも、いわば、ブディズムという大きな川の流れの一滴である。

その一滴が消えてゆく一方なら、川も消えてしまう。

ひとつの滴は、滴であることをまっとうし、次の滴につながっていかねばならない。

(年齢的に20歳も30歳も年下の)君は、やがて川の一滴となって、この大きな川の流れを支えていくのだ。私はそう願っている――。

そんな話をした。

●この地では、坊さんの言うことは、みな真面目に聞いてくれる。いろんな人たちが、日本人の坊さんに会いに、また相談しにやってくる。

動物も愛らしいし、人々も愛らしい。この地でやることは、今の状況でも、たくさんある。

川というのは面白いもので、水が水であるだけで、どこかに流れていくものだ。

水が水以外のものになろうと思う必要はなく、無理やりどこかに流れたいと思う必要もない。

水は水であるだけでいい。ときに留まり、ときに流れ、ときに空に昇る。水はつねに水のままである。

ただ、水のままであることで、確実にどこかに流れていく。川を作っていく。

真実は面白いものである。私は今、水のままであって、水以外のものになろうとしていない。

それでいて、流れてゆくのである。今、流れている。

いろんな命とのつながりのなかで。

朝8時すぎ、登校してきた子供たち
放課後の子供たち

ウダサ村の朝(砂路地の建物は昔幼稚園やってたところ)