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今年最後の東北入り

興道の里2018 No.49

10月7日夕刻に、北仙台の教会を再訪。
小さな駅を降りたら、町並みの向こうにきらめく空が見えた。

大地に沈む寸前の太陽が、分厚い雲の背を、まばゆく輝かせている

建物も電信柱も、まばゆい金色の光に溶けてしまいそうだ。

なんとかこの空の全貌を見渡したいと、近くの神社に登ろうとしたが、ビルのほうが高く、断片的な雲のきらめきしか見えなかった。

秋の入り口に差しかかかった、せつない東北のあかね空を眺めるのは、生まれてはじめてかもしれず、この一瞬の僥倖に感謝した。

美しさは、この世界の至るところに溢れている。この命が居合わせているかどうかの違いだけで。

シスターたちと夏以来の再会。中庭のマリア様にも御挨拶^^。
東北らしく、芋入りのおでんをいただく。夜は教会でひとりすごす


●10月8日(祝)

午前の法話会では、『反応しない練習』(KADOKAWA)で書いたホームレスのヤクザ男との「その後」を、リアルに再現。

本の中では警察に連れていかれたところまでだが、実はその夜再会して、もっととんでもない出来事があったのである(笑)。

新宿の薄暗い路地裏のビル地下のバーに連れていかれて、その後なんと……という話。

お昼は、豚汁(ブタ汁と呼ぶらしい)をごちそうになり、相談一件


夕刻にみなさんとお別れ。こんな秋の日よりに、東北の小さな町並を歩ける幸せを想う。

北仙台から、山形そして米沢へ――夜、見知らぬ田舎の駅にしばらく止まった車窓から、別の列車の車内が見える。

あの車両に乗る人の毎日は、どんなものだろう。
この国に生きる人々が、永遠【とわ】に幸せであってほしいと願う


翌日、秋の日だまりに明るく照らされた東北の風景を見ながら、上野に戻る。

稲刈りを終えた田と、これからの田とが、絵画のようなパッチワークを成している。今年の日本の旅は、すべて終了。ここから沈潜して、言葉を紡ごう。

日本各地に、今はたくさんの人々を知っている。
この夏出会った人たちの姿を思い出す。

かつて、この命が生きていることを知る人は、故郷を出た時、日本
を離れた時、この国に帰ってきた時には、世界にひとりもいなかったのに。

遠すぎる旅路を、ここまで歩き続けてきた。
いつか感謝をもって、すべて振り返りたいものである。
 
 
北仙台のたそがれ 空の広さはこんなものでは到底なかったのだが